新型コロナウイルス感染症の治療薬

型コロナウイルス(COVID-19)の家庭内感染予防 - ほけんだよりプラス
新型コロナウイルスは、1.人の細胞内に侵入し、2.ウイルス自身の酵素を用いて複製し、3.タンパク質や酵素を作って増殖し、4.細胞外に出て他の正常な細胞に広がることを繰り返すことで、私たちの体の中で広がっていきます。また重症化すると、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応を起こしたり、急性呼吸窮迫症候群という重度の呼吸不全を起こしたりすることが知られています。抗ウイルス薬の多くは、このウイルスの1.侵入、2.複製、3.増殖、4.拡散の過程をターゲットとします。既存の治療薬で、それぞれの過程をターゲットとした薬や、新型コロナウイルス感染症の症状への効果が期待できる薬を新型コロナウイルスの治療薬として実用化するため、その治療効果や安全性を検証するための治験や臨床研究が進んでおり、一部には承認されたものもあります。

レムデシビル

レムデシビルは、元々、エボラ出血熱の治療薬として開発中であった抗ウイルス薬ですが、ウイルスの複製を抑制する効果が期待され、既に米国と欧州、アジアで重症の新型コロナウイルス感染者の治療期間を短縮する効果等が確認されています。米国で重症患者への使用が緊急的に承認され、我が国でも初の新型コロナウイルス治療薬として承認されています。投薬にあたっては、医師の指示のもと人工呼吸器やECMOを使用又は酸素投与している患者に対して、点滴により投与されます。頻度が高いとされる腎臓や肝臓などへの副作用も含めて、経過観察が行われます。

デキサメタゾン

デキサメタゾンは、国内ではすでに重症感染症等に対して承認されているステロイド薬ですが、英国での試験で新型コロナウイルスの重症例の死亡を減少させたとの報告があります。米国NIHの治療ガイドラインでは、人工呼吸、酸素投与を必要とする新型コロナウイルス感染症の患者への投与を推奨しています。なお、デキサメタゾン以外のステロイド薬について、新型コロナウイルス感染症に対する評価は確立されておりません。

アビガン

アビガンは、一般的な抗インフルエンザウイルス薬(タミフル等)が効かないような、新型インフルエンザの流行に備えて、国が備蓄する場合に限って承認された抗ウイルス薬であり、一般には流通していません。ウイルスの複製を抑制する効果が期待されます。一方で、催奇形性の副作用が明らかになっており、妊娠の可能性のある方は服用できません。現在、多施設共同で治験を行い有効性や安全性の検証を進めています。観察研究に参加する医療機関では、医師の判断のもと、研究への参加に患者が同意した場合にアビガンを使用することができ、治療薬としての承認が期待されています。

その他の治療薬

現在、新型コロナウイルスの増殖を防ぐオルベスコ、カレトラ、フサンといった薬剤の観察研究や臨床研究が実施されています。さらに、免疫抑制剤のケブザラやアクテムラの企業治験も行われています。加えて、イベルメクチンという寄生虫の治療薬や、新型コロナウイルス感染症から回復した患者から採取した新型コロナウイルスに特異的な抗体を活用する製剤についても、研究開発に向けた検討が進められています。

参考:厚生労働省

新型コロナウイルス感染症

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