フッ素を利用したむし歯予防 – 歯・口腔の健康シリーズ

むし歯を作る要因は、歯の質・細菌(むし歯原因菌)・食物(砂糖)の3つにまとめることができます。それぞれの要因に対応する形でむし歯予防法は、フッ化物応用とシーラント・歯みがきの励行・糖分を含む食品の摂取頻度の制限にまとめることができます。これらの予防法が、家庭で・地域で・保健サービスの現場で、バランスよく組み合わされて行われることが必要です。従来から行われてきた「歯みがきの励行」、「糖分を含む食品の摂取頻度の制限」という方法は、正しく実施されればある程度の効果は期待できますが、これらの方法は現実的には広範囲の人々の理想的な実践を期待することは困難です。一方で、フッ化物を集団的に用いた場合、その方法は簡単で費用対効果に優れており、多くの…