手足口病 – 学校で予防すべき感染症シリーズ

手足口病は、ヘルパンギーナやプール熱と同様に夏かぜの一種です。口腔粘膜と四肢末端に水疱性発しんが生じる疾患で、毎年のように流行しますが、時に大流行がみられます。流行のピークは夏で、乳幼児に多く発生します。原因となる病原ウイルスが複数あるため、再発することもあり、注意が必要です。手足口病は、学校保健安全法施行規則でその他の感染症に分類されています。 手足口病の症状 発熱と口腔・咽頭粘膜に痛みを伴う水疱ができ、唾液が増え、手足末端、肘、膝、お尻などに水疱がみられるのが特徴。発熱は余り高くはならないことが多く、1~3 日で解熱します。一般的には夏かぜの一つですが、エンテロウイルス属は無菌性髄膜炎の原因の90% を占め、特にエンテロウイルス…