麻しん(はしか)– 学校で予防すべき感染症シリーズ

麻しん(はしか)は、発熱、せきやくしゃみなどの呼吸器症状と特有な発しんの出る感染力の強い疾患です。 肺炎、中耳炎、喉頭炎( クループ)、脳炎などを合併することもまれではありません。ごくまれに感染から数年後に発症する亜急性硬化性全脳炎といわれる致死的な脳炎の原因になることがあります。乳児期後半から幼児期に多い感染症ですが、免疫がなければ、年長児や成人でも感染の危険性があります。WHO(世界保健機構) は世界からの麻しん排除を目指しており、日本もワクチン接種により急速に発生が減少してきています。 麻しんは、学校保健安全法施行規則で第二種の感染症に分類されています。 麻しん(はしか)の症状 麻しんの典型例では、カタル期*、発しん期、回復期…