疥癬-2

疥癬 - ほけんだよりプラス - 寄生虫シリーズ
疥癬は、「学校で予防すべき感染症シリーズ」でも取り上げましたが、「寄生虫症シリーズ」でも続編をお届けします。疥癬はヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患です。非常に多数のダニの寄生が認められる角化型疥癬(痂皮型疥癬)と、少数寄生であるが激しい痒みを伴う普通の疥癬(通常疥癬)とがあります。近年では、病院、高齢者施設、養護施設などで集団発生の事例が増加して問題となっています。

通常疥癬と角化型疥癬

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通常疥癬
(普通に見られる疥癬)
角化型疥癬
(痂皮型疥癬)
ヒゼンダニの数 数十匹以上 100万〜200万
患者の免疫力(病気一般に対する抵抗力) 正常 低下している
感染力(他人へうつす力) 弱い 強い
主な症状 赤いブツブツ(丘疹、結節)疥癬トンネル 厚いあか(垢)が増えたような状態(角質増殖)
かゆみ 強い 不定
症状が出る部位 顔や頭を除いた全身 全身

疥癬の感染経路


■ヒゼンダニ:
メスは1日2~3個の卵を産む。
成虫の腹部に卵が見られる
疥癬の感染経路は人と人との接触がほとんどです。家族、介護者、ダンスの相手やこたつで行う麻雀の仲間、また、畳での雑魚寝などでも感染する可能性があり、まれに寝具、衣類などから感染することもありますが、通常疥癬患者と数時間並んで座った程度では、感染する可能性はほとんどありません。感染直後は全く症状がありませんが、感染後約4〜6週間で多数のダニが増殖し、激しい痒みが始まります。なお、角化型疥癬の患者から感染を受けた場合には、多数のダニが移るので、潜伏期間も4〜5日と非常に短くなります。集団生活が行われている高齢者福祉施設や養護施設などでは、一人の角化型疥癬患者の入所で集団発生の危険が生じます。老人ホーム506施設に、疥癬の集団発生に関するアンケート調査を実施した報告では、集団発生を経験したことがある施設は45%から79%でした。



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