クドア – 寄生虫シリーズ

クドアは、ヒラメに寄生するクドア属の寄生虫、粘液胞子虫の一種です。4~5年前から、食後数時間程度(最短2時間)で一過性の嘔吐や下痢を起こし、軽症で終わる事例の増加傾向が指摘されていましたが、多くの場合、病因物質不検出で、共通食として生食用の生鮮食品(ヒラメの刺身や馬刺し)が提供されているとの情報が寄せられていました。厚生労働省は、2011年6月、全国調査や研究に基づいてヒラメ喫食による原因物質不明有症事例については、寄生虫の一種であるナナホシクドアの関与が強く示唆されるとの提言をまとめました。これを受けて、当該寄生虫によると考えられる有症事例が報告された際には食中毒として取り扱うよう全国の自治体宛てに通知が出されました。2011年6…