おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) – 学校で予防すべき感染症シリーズ

流行性耳下腺炎は、耳下腺などの唾液腺が急に腫れてくることを特徴とする疾患で、「おたふくかぜ」ともいわれます。おたふくかぜは、無菌性髄膜炎*を併発したり、永続的な難聴の原因にもなるので、注意が必要です。成人では、精巣炎や卵巣炎などの合併症を併発することがあります。春から夏にかけて幼児から学童に多くみられ、保育所、幼稚園、小学校での流行が多くなります。 おたふくかぜは、学校保健安全法施行規則で第二種の感染症に分類されています。 (*無菌性髄膜炎は、発熱、頭痛、嘔吐の3症状を特徴とする感染症で、さまざまなウィルスや細菌が原因で発症します。) おたふくかぜの症状 おたふくかぜは全身の感染症ですが、耳下腺の「はれ」が主な症状で、顎下腺などがは…