おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) – 学校で予防すべき感染症シリーズ

流行性耳下腺炎は、耳下腺などの唾液腺が急に腫れてくることを特徴とする疾患で、「おたふくかぜ」ともいわれます。おたふくかぜは、無菌性髄膜炎*を併発したり、永続的な難聴の原因にもなるので、注意が必要です。成人では、精巣炎や卵巣炎などの合併症を併発することがあります。春から夏にかけて幼児から学童に多くみられ、保育所、幼稚園、小学校での流行が多くなります。
おたふくかぜは、学校保健安全法施行規則で第二種の感染症に分類されています。

(*無菌性髄膜炎は、発熱、頭痛、嘔吐の3症状を特徴とする感染症で、さまざまなウィルスや細菌が原因で発症します。)

おたふくかぜの症状

おたふくかぜは全身の感染症ですが、耳下腺の「はれ」が主な症状で、顎下腺などがはれることもあります。「はれ」は2〜3日でピークに達し、3〜7日間、長くても10日間で消えます。痛みを伴い、酸っぱいものを飲食すると痛みが強くなります。
おたふくかぜの症状
また、約100人に1人が無菌性髄膜炎を、500〜1,000人に1人が回復不能な片側性の難聴を、3,000〜5,000人に1人が急性脳炎を併発します。

おたふくかぜの原因

おたふくかぜの原因は、ムンプスウィルス。
ムンプスウィルス ウィキメディア・コモンズ

ムンプスウィルス
出典:ウィキメディア・コモンズ

飛沫感染や接触感染で感染が拡大します。耳下腺などの唾液腺がはれる1〜2日前から、はれた後5日目までが最もウィルスの排出量が多く、感染の可能性が高くなります。

おたふくかぜの予防

おたふくかぜは、ワクチンによる予防が可能です。
予防接種
ワクチンの副反応による無菌性髄膜炎は2,000〜3,000人に1人、急性脳炎の発症率は約25万人に1人と、自然感染時に比べて低くなっています。飛沫感染や接触感染の一般的な予防法では十分とはいえず、集団生活に入る前にワクチンで予防しておくことが、現在取り得る最も有効な感染予防法となってい
ます。

登校(園)の基準

入院
耳下腺、顎下腺または舌下腺の「はれ」が発現した後5 日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止となります。


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