寄生虫症シリーズ

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ヒラメ

クドア – 寄生虫シリーズ

クドアは、ヒラメに寄生するクドア属の寄生虫、粘液胞子虫の一種です。4~5年前から、食後数時間程度(最短2時間)で一過性の嘔吐や下痢を起こし、軽症で終わる事例の増加傾向が指摘されていましたが、多くの場合、病因物質不検出で、共通食として生食用の生鮮食品(ヒラメの刺身や馬刺し)が提供されているとの情報が寄せられていました。厚...
ぎょう虫症

ぎょう虫症 – 寄生虫シリーズ

ぎょう虫症は昭和20年代には国民の7~8割が感染する「国民病」といわれていましたが、最近では感染者数が1%未満にまで激減し、学校で行われていた「ぎょう虫検査」も平成28年から必須項目ではなくなりました。とはいえ寄生虫卵検査の検出率(保卵率)には地域性があり、一定数の陽性者が存在する地域もあるため、引き続きぎょう虫への対...
ジアルジア症

ジアルジア症 – 寄生虫シリーズ

ジアルジア症は下痢性疾患で、ヒトとヒトの接触や食品を介した小規模集団感染と、飲料水を介した大規模な集団感染が知られています。ジアルジア症の感染者数は世界中で数億人に達し、世界中のほとんどの国で有病地を抱えています。特に熱帯・亜熱帯に多く、有病率が20%を超える国も少なくありません。わが国では戦後の動乱期には感染率が3〜...
疥癬(かいせん) – 学校で予防すべき感染症シリーズ

疥癬(かいせん) – 学校で予防すべき感染症シリーズ

疥癬(かいせん)虫の寄生によって生じます。通常疥癬(普通に見られる疥癬)と角化型疥癬(ノルウェー疥癬 ) があり、角化型疥癬の方が症状や感染力が強いです。家庭内や高齢者施設内での集団感染が多く、その結果乳幼児に感染が拡大し、保育所や幼稚園等で問題になります。疥癬(かいせん)は、学校保健安全法施行規則でその他の感染症に分...
疥癬

疥癬-2

疥癬は、「学校で予防すべき感染症シリーズ」でも取り上げましたが、「寄生虫症シリーズ」でも続編をお届けします。疥癬はヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患です。非常に多数のダニの寄生が認められる角化型疥癬(痂皮型疥癬)と、少数寄生であるが激しい痒みを伴う普通の疥癬(通常疥癬)とがあ...
下痢

クリプトスポリジウム症 – 寄生虫シリーズ

クリプトスポリジウムは、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ネズミなどの腸管寄生原虫で、1976年にヒトでの感染がはじめて報告されました。英米両国では、1980年代中頃から水系汚染に伴う集団発生が報告され、1993年には米国ウイスコンシン州ミルウォーキー市で40万人を超える住民が本症に罹患する未曾有の集団感染が起こっています。わが...
きつね

エキノコックス症 – 寄生虫シリーズ

エキノコックス症は、エキノコックス属条虫の幼虫に起因する疾患で、肝臓、肺臓、腎臓、脳などで幼虫が発育し、諸症状を引き起します。成虫に感染しているキツネ、イヌなどの糞便内の虫卵を経口摂取することでヒトに感染します。エキノコックス症の病原は単包条虫と多包条虫で、近年、多包性エキノコックス症が、北海道東部から北海道全域へと伝...
上海ガニ

肺吸虫症 – 寄生虫シリーズ

肺吸虫症は、典型的な食品媒介寄生蠕虫症(きせいぜんちゅうしょう)です。かつては淡水カニを摂食する習慣を背景として全国各地で流行しましたが、食生活の改善と感染源の啓発により、1970年代までに患者数は激減しました。現在では、タイの「ソムタムプー」というサラダ、韓国の「淡水カニの醤油(魚醤)漬け」、中国の「酔蟹」などの摂食...
マラリア

マラリア – 寄生虫シリーズ

マラリア(Malaria)は、亜熱帯・熱帯地域を中心に感染者数が多く、世界的に重要な感染症です。マラリアは100カ国余りで流行しており、世界保健機構(WHO)は、年間2億人以上の罹患者と200万人の死亡者があると推計しています。感染したマラリア原虫の種によって、病型や治療法も異なりますが、早期に適切な対応をしないと短期...
ホタルイカ

旋尾線虫症(せんびせんちゅうしょう) – 寄生虫シリーズ

ヒト以外の動物を固有宿主とする寄生虫の幼虫がヒトに侵入した場合、成虫には発育できずに幼虫のまま体内を移動し、さまざまな症状を引き起こす症候群を幼虫移行症と呼んでいます。日本では、生鮮魚介類を加熱をしないで食べる(刺身、すし、酢づけなど)ことが普及しているために、魚介類に由来する幼虫移行症の発生が多くなっています。アニサ...