疥癬(かいせん) – 学校で予防すべき感染症シリーズ
疥癬(かいせん)虫の寄生によって生じます。通常疥癬(普通に見られる疥癬)と角化型疥癬(ノルウェー疥癬 ) があり、角化型疥癬の方が症状や感染力が強いです。家庭内や高齢者施設内での集団感染が多く、その結果乳幼児に感染が拡大し、保育所や幼稚園等で問題になります。疥癬(かいせん)は、学校保健安全法施行規則でその他の感染症に分類されています。
疥癬(かいせん)の症状
通常疥癬では、体幹・四肢に丘しん・紅斑が種をまいたように出現します。激烈なかゆみを訴え、特に夜間に強くなります。陰部・わきの下の米粒大の結節、手のひら・足底、手首などの疥癬トンネルが特徴的です。角化型疥癬は全身に皮疹が生じ、手のひら・足底の角質肥厚が顕著です。診断は、顕微鏡検査によるダニの証明で、治療は入浴清潔、イオウ外用薬、必要時に内服薬も用います。
疥癬(かいせん)の原因
疥癬(かいせん)の原因はヒゼンダニ ( 疥癬虫 )。雌成虫は約 400μ、雄は雌の 60% くらいの大きさです。卵は3〜5日でふ化し、脱皮しつつ幼虫、若虫、成虫になります。生活環は10〜14日で、雌成虫が表皮角層にトンネルを掘り進み、4〜6週間に1日2〜4個産卵します。
疥癬(かいせん)の予防
リネン・寝具を清潔に保ち、職員を介して感染が拡大しないように注意します。ワクチンはありません。
登校(園)の基準
治療を始めれば出席停止の必要はありません。ただし手をつなぐなどの遊戯・行為は避けましょう。角化型は感染力が強いため、治癒するまで外出
は控えます。
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