アナフィラキシーへの対応 – アレルギーシリーズ

アナフィラキシー症状は非常に多彩で、全身のあらゆる症状が出現する可能性があります。また、症状の出現頻度には差があり、皮膚症状が最も多く90%程度の患者に認められます。以下、粘膜、呼吸器、消化器症状の順で合併しやすい傾向があります。アナフィラキシーの重症度は、その症状によって大きく3段階(下記グレード分類)に分け、その段階にあわせて対応を考えます。 (クリックで拡大) 【グレード1】 各症状はいずれも部分的な軽い症状で、慌てる必要はありません。症状の進行に注意を払いつつ、安静にして経過を追います。誤食したとき用の処方薬がある場合は内服させます。 【グレード2】 全身性の皮膚および強い粘膜症状に加え、呼吸器症状や消化器症状が増悪してきま…