疥癬(かいせん) – 学校で予防すべき感染症シリーズ

疥癬(かいせん)虫の寄生によって生じます。通常疥癬(普通に見られる疥癬)と角化型疥癬(ノルウェー疥癬 ) があり、角化型疥癬の方が症状や感染力が強いです。家庭内や高齢者施設内での集団感染が多く、その結果乳幼児に感染が拡大し、保育所や幼稚園等で問題になります。疥癬(かいせん)は、学校保健安全法施行規則でその他の感染症に分類されています。 疥癬(かいせん)の症状 通常疥癬では、体幹・四肢に丘しん・紅斑が種をまいたように出現します。激烈なかゆみを訴え、特に夜間に強くなります。陰部・わきの下の米粒大の結節、手のひら・足底、手首などの疥癬トンネルが特徴的です。角化型疥癬は全身に皮疹が生じ、手のひら・足底の角質肥厚が顕著です。診断は、顕微鏡検査…