SFTS(重症熱性血小板減少症候群) – ダニ媒介感染症シリーズ

ダニ媒介性の新しい感染症SFTS(severe fever with thrombocytopenia syndrome:重症熱性血小板減少症候群)が、日本国内でも発生しています。SFTSは、2011年に中国において新しい感染症として流行し、日本や韓国でも患者が発生しています。病原体は、SFTSウイルスであることが確認されました。主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化し、死亡することもあります。日本では、2013年1月、SFTSの患者(2012年秋に死亡)が国内で初めて確認されて以降、毎年60名前後の患者が報告されています。日本で見つかったSFTSウイルスの遺伝子の特徴は、中国の流行地域のものとは異なっており、日本のS…