ワクチン

細菌やウイルスなどさまざまな病気の原因となる微生物(病原体)が体の中に入ると、私たちは病気になったり、ときには死んでしまうこともあります。しかし、ヒトのからだには、一度入ってきた病原体が再び体の中に入ってきても病気にならないようにするしくみ、“免疫”があります。このしくみを利用したのがワクチンで、予防接種には、自らが病気にかかりにくくなるだけでなく、社会全体でも流行を防ぐ効果があります。ポリオ、ジフテリアなど、過去には、命に関わったり障害の原因となっていた重い感染症も、誰もが予防接種を受けることで、今では流行しなくなりました。厚生労働省は、世界の組織と協力して新型コロナウイルスのワクチン開発を急いでいます。 ワクチンのはじまり 17…