百日咳(ひゃくにちせき) – 学校で予防すべき感染症シリーズ
百日咳(ひゃくにちせき)は、コンコンと連続してせき込んだあと、ヒューという笛を吹くような音を立てて急いで息を吸うような特有のせき発作が特徴で、長期にわたって症状が続きます。
生後3か月未満の乳児では呼吸ができなくなる発作( 無呼吸発作)や脳症などの合併症が起こりやすく、命に関わることもあります。乳幼児に多い感染症ですが、思春期や成人の発症も増加し、2007年には全国各地で集団感染が発生しています。
香川大学では200名を超える大規模な集団感染にまで発展しました。百日咳は年間を通じて発生する病気ですが、春から夏にかけて特に多くみられます。
百日咳は、学校保健安全法施行規則で第二種の感染症に分類されています。
百日咳の症状
百日咳の症状は、連続して止まらないせきが特徴で、発熱することはあまりありません。
年齢が低いほど症状は重く、せきのために眠れなかったり、顔がむくんだりすることがあります。回復には、2~3週間から数か月もかかることがあります。幼児期後半以降では症状が軽くなり、小学生になると、せきの症状がなかなかとれない風邪と思われることも少なくありません。
百日咳の原因
百日咳の原因は、百日咳菌。
飛沫感染や接触感染で感染が拡大します。感染してから7~10日でせきが出始め、症状は4週間ほど続きます。ただし、適切な治療(抗菌薬療法)を行えば、5日程度で感染力は著しく低下します。
百日咳の予防
百日咳の予防としては、乳幼児期に定期予防接種を行います。
生後3~90か月に沈降精製百日咳ジフテリア破傷風混合(DPT) ワクチン、あるいはDPT+IPV(不活化ポリオワクチン)4種混合ワクチンを4回接種します。標準的には、生後3~12か月に3回接種し、1年から1年半後に1回追加接種を行います。
登校(園)の基準
百日咳にかかってしまったら、特有のせきが消失するまで又は5日間の適切な抗菌薬療法が終了するまで出席停止となります。
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