「虐待死、見逃さない」子供の全死亡例検証…200医療機関が参加予定
出典:YomiDr.(読売新聞) – 「虐待死、見逃さない」子供の全死亡例検証…200医療機関が参加予定
子どもの虐待死が後を絶たない中、子どもの全死亡事例を記録、検証して関係機関で情報共有し、再発防止につなげる試みが各地で広がっている。この取り組みは「チャイルド・デス・レビュー(CDR)」と呼ばれ、厚生労働省も導入に向けて検討を開始した。
- 虐待死を巡っては、自治体が把握していない事例も多くあるとみられ、同省の研究班の試行には現在、全国約200の医療機関が参加。
- 「子どもが亡くなるまでの状況を細かく調査すると、行政の統計には表れない虐待の疑いが濃厚な事例や、防ぐことができた事故死の事例が見えてくる」。名古屋大学医学部付属病院(名古屋市)でCDRを試行している沼口敦医師は、そう指摘。
- 厚労省によると、18歳未満の虐待死は14年度で再び増加に転じ、歯止めがかかっていない。さらに、自治体が把握する虐待死は「氷山の一角」との見方もある。
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