AI眼鏡 この文字読んで 「音」に変換 東京の企業開発
出典:東京新聞 – AI眼鏡 この文字読んで 「音」に変換 東京の企業開発
人工知能(AI)を使い、内蔵カメラで撮影した文字を自動的に音声に変換する眼鏡型端末の開発を東京都港区のベンチャー企業が進めている。開発のきっかけは、社長の父親が脳梗塞で倒れ、文字が理解できなくなる「失読症」(ディスレクシア)に悩まされたこと。父を助けたいとの一心で生まれた新製品。社長は「障害の有無に関係なく、誰もが文字情報を利用できる社会を実現したい」と意気込む。
- 会社名と端末名は「OTON(オトン) GLASS(グラス)」。父親の「おとん」と「音に変える」をかけた名前に、社長の島影圭佑さん(26)の思いが込められている。
- 父芳幸さん(69)が脳梗塞で倒れた。一命を取り留め、寮の管理人の仕事も続けられたが、ディスレクシアに苦しんだ。寮の鍵の番号が読めず、テレビの字幕や雑誌の記事が理解できない。元気がない芳幸さんを見て、島影さんは「役に立ちたい」と考えた。
- 開発に向け、自ら端末のデザインを担当し、プログラミングや機械設計に強い学内の仲間の力を借りた。大学の卒業研究で試作一号機を手掛け、情報科学芸術大学院大(岐阜県)に進学した直後に会社を設立。
- 昨年末に三号機を製作し、これまで視覚障害者団体や研究機関に一台四十万円ほどで販売。実際に使ってもらい、改善点の助言を受けてきた。
参考:オトングラス
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