クリミア・コンゴ出血熱 – 学校で予防すべき感染症シリーズ
クリミア・コンゴ出血熱は、感染症法により一類感染症に分類されている重症ウイルス性出血熱で、アフリカ、中近東、旧ソ連、東欧、中央アジア地域などでの発生があり、アメリカ大陸には存在しません。クリミア・コンゴ出血熱は、エボラ出血熱、マールブルグ出血熱、ラッサ熱とともにウイルス性出血熱4疾患のひとつです。クリミア・コンゴ出血熱は、学校保健安全法施行規則で第一種の感染症に分類され、出席停止の基準は「治癒するまで」です。
クリミア・コンゴ出血熱の原因
クリミア・コンゴ出血熱の病原体は、クリミア ・ コンゴ出血熱ウイルスです。接触感染します。自然界での宿主は家禽類、野生哺乳類。解体等での接触、媒介動物であるダニにかまれること、患者の血液、体液などの接触により感染します。
クリミア・コンゴ出血熱の症状
症状はエボラ出血熱に類似していますが、重度の肝障害が特徴です。人獣共通感染症として最も重要な位置にあり、臨床症状として発熱や、点状出血から大紫斑に至る多彩な出血像が特徴的です。発症した場合の致死率は20%以上と報告されています。
クリミア・コンゴ出血熱の予防
感染予防ワクチンはありません。感染予防には基本的バリア(ガウン、手袋、マスク等の装着)で十分です。特異的な治療法はありませんが、抗RNAウイルス薬であるリバビリンはクリミア・コンゴ出血熱ウイルスの増殖を抑制します。実際の効果が認められたとする症例報告がありますが、その効果は実証されていません。
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