白癬感染症(トンズランス感染症) – 学校で予防すべき感染症シリーズ

中学生・高校生・大学生の柔道、相撲、レスリングなど、格闘技のスポーツ選手に好発します。互いに肌や頭部を接触させる競技の選手たちにまん延しており、管理する指導者が本疾患に対する認識を持つことが重要です。感染が判明すると試合に出られなくなると考え、隠している選手が少なくありません。一人でも真菌感染が発覚したら、その一集団全員の早期の検査と早期の治療が必要であることについて、まずは指導者への啓発活動を行うべきでしょう。
白癬感染症は、学校保健安全法施行規則でその他の感染症に分類されています。

白癬の予防<全日本柔道連盟が提示した予防策>


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  1. 練習や試合の終了時、できるだけ早く入浴又はシャワーで、体や頭を石鹸で
    洗います。シャワー施設がない場合は、水道の蛇口下で頭を洗い、濡れタオルで
    体を清潔にします。
  2. 練習・試合に身に着けていた衣類はよく洗濯します。部員同士で、帽子・
    シャツ・タオルなどの貸し借りはしないようにしましょう。
  3. 練習前後に道場・体育館の床、マットなどの念入りな清掃が必要。
  4. 疑わしい皮疹のある生徒、その周囲の生徒を皮膚科受診させます。
    これは監督者の義務と思われます。
  5. 感染が判明した場合は、試合はもちろん練習も休ませます。早期の検査と
    治療によって、早く練習・試合に回復できることの理解も必要です。

白癬の原因

原因はトリコフィトン・トンズランス ( 白癬菌の一種 )で、接触感染します。

白癬の症状

主に頭部白癬と体部白癬があります。体部ではわきの下・陰部又は股間の紅斑のほかに必ずしも皮疹を生じず、皮膚表面の擦過培養で、菌要素が得られる例があります。
頭部白癬では、脱毛部や毛髪がまばらな部分に菌の集塊の黒色点が見られる例や、重症でケルスス禿瘡 ( とくそう : 頭部に発生する皮膚病。時に毛髪が抜け落ちる ) 状態になる例もあります。治療は抗真菌薬の外用や内服。特に合宿生活者には予防投与が必要な場合があります。

登校(園)の基準

出席停止の必要はありません。ただし、接触の多い格闘技の練習・試合などは、感染のおそれがなくなるまでは休ませる必要があります。
参考:文部科学省 「学校において予防すべき感染症の解説」
<公財>日本柔道連盟 「皮膚真菌症(感染症)についてQ&A」



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