南米出血熱 – 学校で予防すべき感染症シリーズ
南米出血熱は、感染症法により一類感染症に分類されている重症ウイルス性出血熱で、アルゼンチン出血熱、ボリビア出血熱、ベネズエラ出血熱、ブラジル出血熱の総称です。南米出血熱は、学校保健安全法施行規則で第一種の感染症に分類され、出席停止の基準は「治癒するまで」です。
南米出血熱の原因
南米出血熱の病原体は、それぞれアレナウイルスに属するウイルスで、接触感染します。流行地に生息するげっ歯類の唾液又は排出物に接触することで感染します。
南米出血熱の症状
発熱、筋肉痛、頭痛、眼窩後痛、びまん性出血、錯乱、舌の振戦などが認められます。歯肉縁の出血が特徴的とされますが、その後皮下や粘膜からの出血に進展します。神経症状を呈することもあり、舌や手の振戦から、せん妄、こん睡、痙攣に至ります。致死率は30%に上るとされ、回復例では発症後10~13日頃から寛解傾向がみられますが、最終的には数ヶ月かかります。
南米出血熱の予防
国内で利用できる予防接種はありません。流行している地域ではネズミ類がいるような不衛生な場所に近寄らないようにすることや汚染された食品を摂取しないようにすることが重要です。
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