色覚検査 じわり復活
- 色覚検査は結果により偏見や差別の原因になるため、ほとんど実施されなくなった。
- 14年、文部科学省が検査の「奨励」を通知したことを受け、再開され始めている。
- ヒトの目は通常、赤、緑、青の光を主に知覚する3種の細胞を備えているとされるが、この細胞の働きが通常と異なり、赤と緑など特定の色の組み合わせが見えにくい人もいる。
- 大半が遺伝性で治療法はなく、日本人の男性で4.5%、女性で0.2%の割合で出現する。ただ、日常生活で困ることはない。
- 日本では徴兵検査用に石原式色覚検査が始まり。異常と判定されると職務が制限された。
- 現在も就職時に色覚検査をする職業は航空機パイロット、鉄道運転士、海技士、警察官、海上保安官、自衛官などで、軽度なら採用を認めるケースも。
- 「人権侵害」という批判から、厚生労働省は2001年7月、就職時の色覚検査を廃止。
- 文科省は02年、学校保健法施行規則を改正。色覚検査は小中学校などの健康診断で必須項目から外れた。
- 日本眼科医会(高野繁会長)は13年、受診者の聞き取り調査から、子どもたちに「進学・就職に際して色覚に関するさまざまな問題」が起きているとし、文科相に希望者への検査実施を強く求めた。
- 15年は児童の約74%が受診した。中には全員が受診した学校も。
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