<長野県> 【子供を性被害から守れ】条例案に賛成相次ぐ 長野県会
6月定例県議会は21日、一般質問が始まり、「子どもを性被害から守るための条例」案について村石正郎(自民党県議団)、寺沢功希(信州・新風・みらい)、石和大(同)の3議員が賛成の立場から質問した。
阿部守一知事は条例案への思いを問われ「子供たちを取り巻く環境が大きく変化するなかで、今までと同じような対応で立ち止まっていて本当に良いのかとの問題意識を持ち、臨んできた」と述べ、制定に理解を求めた。
答弁で阿部知事は、子供の支援に携わる関係者の「性被害を受けた方の多くは、その先の人生に暗い大きな影響を受けている。何十年も想像を絶する心身の苦しみとともに生きている」との言葉を紹介。「子供を支援してきた方ほど条例の必要性を強く訴えられるということが、この問題の重要性、深刻さを示している」と訴えた。
条例への反対意見について尾崎(おさき)徹県警本部長は「一部に冤罪(えんざい)を懸念する声があることは承知している」としたうえで、「捜査にあたっては個人の基本的人権を尊重しつつ、公正誠実に行うことが基本だ」と説明。犯罪行為の構成要件の明確化と、乱用防止規定を盛り込んだ条例の適切な運用を強調した。
質問した3議員はそれぞれ、子供を持つ親の立場や未然防止の観点から条例の必要性を指摘する有識者の意見などを紹介し、条例案に賛成する考えを表明した。
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