<長野県>中学生増える「孤食」 茅野市朝食調査
登校日の朝食を「家族全員で食べる」中学生の割合が減少傾向にあることが、茅野市教育委員会が小中学生を対象に昨年度実施した「早寝早起き朝ごはん」実態調査で浮き彫りになった。子どもだけだったり一人だったりする「孤食」と「欠食」が中学生の5割を占め、市教委は「栄養摂取だけでなくコミュニケーションの場と考え、家族そろって朝食を食べて」と呼び掛けている。
調査は2006年度から実施している。中学生の朝食形態は、「だいたい家族全員」で食べる割合が07年度に16・2%、11年度16・7%、15年度は12・1%となり、減少傾向。一方で、「だいたい一人」で朝食をとっている生徒は07年度に29・6%、11年度に28%、15年度に31・4%と微増した。
15年度は「子どもだけ」で食べる割合は18・2%で、「一人」と合わせて「孤食」は49・6%に上る。「欠食」は3・8%。「誰か大人と一緒」は34・5%。
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起床時間が遅くなるほど、孤食と欠食の割合が増える傾向にある。15年度の中学生の孤食と欠食の割合は、午前6時30分~同7時に起床する生徒では52%(孤食49・7、欠食3・3%)なのに対し、午前7時30分以降では76%(同42・8%、同33・3%)と急増。欠食状態で登校している生徒(4%)は理由として「食べる時間がない」(40%)「食べる気がしない」(49%)と回答した。
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市教委は「中学生になると孤食が増えるのは親と子の双方が一人で大丈夫」と考えるためではないか。一緒に食べることで、親として子どもの体調を観察したり声掛けしたりし、子どもの心の安心感につなげてほしい」と話している。来年度以降は夜遅くなる原因や孤食の原因について、さらに調査を進めてく。
調査は毎年1月に各小中学校で実施。15年度は小学生3023人(96・3%)、中学生1524人(92・1%)から回答を得た。
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