「聞く本」図書館身近に 障害などで読みづらい人向け
出典:NIKKEI STYLE – 「聞く本」図書館身近に 障害などで読みづらい人向け
病気や障害が理由で一般の書籍が読みづらいという人を対象に、図書館の蔵書を使いやすくする取り組みが広がっている。朗読による書籍の音声データを自宅で入手できるようにしたり、図書館に足を運ぶのが難しい人に本を郵送で届けたりする。サービスの特徴と利用法を探った。
- サピエ図書館は社会福祉法人日本点字図書館(東京・新宿)がシステムを管理し、NPO法人全国視覚障害者情報提供施設協会(大阪市)が運営する電子図書館。
- 点字データ約18万7000タイトルや、障害者向けのデジタル録音図書の国際標準規格「デイジー」に基づいて作った音声データ約7万2500タイトルなどを所蔵。毎年約2万タイトル増えている。
- 例えば「司馬遼太郎」のデイジーデータをサピエで検索すると「坂の上の雲」など84件を表示。音声、テキストといった資料の種類や再生時間などを確認し、タイトルを選んで「ダウン」ボタンをクリックすると、データのダウンロードが始まる。有料や無料の再生ソフトを使って「聞く読書」が楽しめる。
- 利用者は視覚障害による身体障害者手帳を持つ人に加え、高齢で目が不自由な人や発達障害などで内容理解に困難を抱える人、寝たきりの人へと広がる。ただし、対象はあくまでも通常の図書館利用が難しいと判断された人だ。
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