寄生虫で難病を治療=18年から安全性試験開始
出典:時事メディカル – 寄生虫で難病を治療=18年から安全性試験開始
東京慈恵会医科大学(東京都港区)で患者の腸に寄生虫の卵を入れることで免疫活動を安定させる研究が進められている。発想の転換とも言える。2018年には、人への影響がないと考えられている「豚鞭虫(ぶたべんちゅう)」という寄生虫を使い、安全性の確認を目指した最初の臨床研究が開始される。
- かつて日本は、寄生虫の完全な駆除を目指して努力した。
- ただ最近では、過剰なまでに腸を含めた体内外の環境を「きれい」にすることはかえって免疫活動の熟成を妨げ、アレルギー疾患などの病気の原因となり、マイナスになるのではないか、という指摘もある。
- 東京慈恵会医科大学熱帯医学講座の嘉糠洋陸教授は「寄生虫などがおらず、生息する細菌の種類が少ない、生物学的に『きれい過ぎる』腸内環境は良くないということは、感覚的にかなりの人々が理解しているのではないか」と話す。
- 嘉糠教授が寄生虫に注目したのは、アジアやアフリカなど寄生虫症が広がっている発展途上国では、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の患者が少ないことだった。
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