<静岡県> 変わる学校健診 「運動器」を追加、座高・寄生虫卵は削除
学校保健安全法施行規則が一部改正され、2016年度から学校での児童・生徒の健康診断が様変わりする。座高測定と寄生虫卵検査が削除される一方、“現代っ子”の生活環境に合わせて、筋肉や骨、関節の状態を家庭で調べる「運動器検診」が追加される。家庭、学校、医療が一体となり、子どもの体の異常の早期発見、早期治療につなげる。県医師会と県教委は子どもの体に関する講習会を開くなど、連携を強化するという。
改正の背景には、運動不足が原因とされる健康問題が多発している現状がある。県医師会理事で三ケ日中央外科(浜松市北区)の加陽直実医師によると、スマートフォンやゲームの普及により外で遊ぶ機会が減るなどして、足腰が弱くわずかな運動でけがをする子が増えているという。他方、地域のスポーツクラブや部活動で体を酷使する子もいて、「運動差が大きく、それぞれ体に支障が出ている」(加陽医師)という。
新年度からは、脊柱が曲がる疾患「脊柱側弯(そくわん)症」のチェックのほか、前屈・後屈、片足立ち、しゃがみ込み、腕の曲げ伸ばしなどを各家庭で観察し、学校医の判断で、専門医による診断につなげる。異常があれば、股関節の軟骨が変形する「ペルテス病」やヘルニア、成長期に起こりやすい腰椎分離症などが疑われ、手術やコルセットなどの装着といった治療が必要になる可能性があるという。
加陽医師は「子どもは自ら体の状態を訴えにくく、治療が遅れがち」として、家庭での観察の重要性を強調する。
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Schoowell(スクウェル)事務局 一同