妊婦の渡航、控えて! ジカ熱が中南米で感染拡大
蚊の媒介が主な感染源となるジカ熱が、ブラジルなど中南米諸国で拡大し、日本国内でもブラジルに渡航歴のある男女の感染者が見つかった。
出典:中日新聞
妊娠中に感染すると、脳の発達が十分でない小頭症の子どもが生まれる可能性が指摘されており、専門家は妊婦の流行地域への渡航を控えるように呼びかけている。国内でも夏に向けて、蚊を発生させない環境づくりが重要だ。
小頭症の新生児急増報告も
「蚊の媒介で広がるジカ熱はだれでも感染する可能性があるが、妊婦は特に注意が必要です」。国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志(くつなさとし)医師は強調する。ジカ熱の正式名はジカウイルス感染症。妊婦が感染すると、生まれつき頭が小さく、知的障害などを伴う小頭症の子どもが生まれる可能性が指摘されているからだ。
2015年5月に流行が始まって以降、爆発的に感染が広がっているブラジルでは、小頭症の新生児が急増していると報告されている。因果関係は科学的には証明されていないが、忽那医師は「ジカ熱と小頭症の関連性は非常に高いと疑われる。妊婦は海外の流行地域に行くのを避けた方がいい」とアドバイスする。世界保健機関(WHO)も今月上旬、妊婦の流行地への渡航自粛を勧告した。
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