次亜塩素酸水(修正)
新型コロナウイルスの消毒を目的とした次亜塩素酸水の噴霧について、文部科学省は、児童生徒がいる空間では行わないよう、全国の教育委員会などに注意喚起しました。新型コロナウイルスに対する有効性が十分確認されていないうえ、世界保健機関(WHO)が「消毒剤を人体に噴霧することは推奨しない」としているためです。次亜塩素酸水は品薄のアルコール消毒液の代替品として、一部の学校で感染者が出た際などに噴霧器で散布されています。
次亜塩素酸水とは
次亜塩素酸水は、塩酸又は水塩化ナトリウム塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を電解して得られる、「次亜塩素酸」を主成分とする水溶液です。強酸性、弱酸性、微酸性の3種類の次亜塩素酸水が知られています。各種殺菌剤との比較試験の結果、優れた殺菌効果が得られ、平成14年6月に食品添加物に指定されています。また、ホウレンソウを微酸性次亜塩素酸水で処理し、有効塩素濃度の測定を行ったところ、有効塩素は検出されず、残留性は低いことが示されましたが、「次亜塩素酸水は、最終食品の完成前に除去しなければならない」という使用基準が定められています。
次亜塩素酸ナトリウム
家庭で日常的に使われているハイター®やカビキラー®は、次亜塩素酸ナトリウム液を含有する塩素系殺菌剤です。次亜塩素ナトリウムにも、殺菌成分である次亜塩素酸が含まれていますが、次亜塩素酸水とは反対の強アルカリの性質を持ちます。強いアルカリ性は金属を腐食させたり、皮膚をやけどさせたりする作用があり、用途ごとに水で希釈するなど注意が必要です。また、強アルカリは酸性製剤と混ぜると化学反応が起こり、有毒ガスを発生し、事故につながることがあります。
塩素系殺菌剤
参考:厚生労働省
2020年6月15日訂正:水酸化ナトリウム水溶液を水塩化ナトリウム水溶液という誤植のご指摘を頂き訂正いたしました。
2020年6月16日訂正:再度調べたところ、「塩化ナトリウム水溶液(食塩水)」が正しい名称でした。
PDFファイルの最新版のファイル名は、【hypochlorous-acid-water4-comp.pdf】となります。
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Schoowell(スクウェル)事務局 一同