<宮城県>教室が足りない – 枠組み超え選択肢示す
出典:河北新報 – 教室が足りない – 枠組み超え選択肢示す
宮城県内の特別支援学校が慢性的な教室不足に直面している。通学を希望する児童生徒が増加する一方で、受け入れ環境の整備が追い付いていない。進学先の選択や登下校に不自由を強いられる子どもや保護者。学校新設が遅れる中、通常学級との連携などを模索する動きもある。障害児教育の現場から実情を報告する。
- 特別支援学校の在籍者数増加は、発達障害の認知などによる対象の拡大が背景にある。加えて小中学校の特別支援学級で学ぶ児童生徒が、進学先に選択するケースも多くなっている。受け入れ枠を広げるため、県教委は近年、繰り返し対応を迫られてきた。
- 2011年度は名取、利府の両支援学校に仮設のプレハブ校舎を建設し、利府の分校を富谷市に設置。14年度は小中高等部で計45教室の小松島支援学校(仙台市青葉区)を開校した。
- 通学者の増加で教室が不足し、17年度には利府の分校を塩釜市にも開設。18年度には小松島の分校を泉区に、19年度には名取の分校を名取市内に置く予定だ。分校は全て小学校の空き教室が充てられた。
- 矢継ぎ早に計98教室が11~19年度で増設される計算だが、20年度以降も15教室ほどの不足が見込まれる。状況を改善するため、県教委は太白区秋保町の旧県拓桃医療療育センターと旧県拓桃支援学校の跡地に、特別支援学校を新設する方針を明らかにしている。
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