児童虐待相談10万件超える 25年連続で対応件数増加
児相が昨年度に対応した児童虐待相談件数(速報値)は、前年度比16.1%増、実数で1万4329件増の10万3260件に上った。調査を始めた平成2年度から25年連続で増加し、過去最多となった。
厚労省が全国208カ所の児相での相談状況をまとめ、8月3日に発表した。
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それによると、増加の主因は心理的虐待の増加。前年度比9918件増の4万8693件だった。家庭で配偶者らの間の暴力が児童の前で行われる「面前DV」の警察からの通告も増えており、前年度比9350件増の3万8522件。学校等からの通告は、前年度比924件増の8180件(前年度比8%増)だった。
また児相の全国共通ダイヤルが昨年7月に、10桁から3桁(189=いちはやく)となった広報効果や、児童虐待に対する意識の高まりにより、国民や関係機関からの通告も増加したという。
相談内容別では、心理的虐待が47.2%、身体的虐待が27.7%、ネグレクトが23.7%、性的虐待が1.5%だった。都道府県別では、最も多かったのは大阪府(大阪市と堺市を含む)の1万6581件、最も少ないのは鳥取県の87件だった。
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