はしか「輸入感染」の懸念 海外で4倍増
はしか(麻疹=ましん)の感染拡大が続いている。今年の患者は400人を超え、過去10年で最多のペースで推移。海外でも患者が前年の4倍に増え、「非常事態」を宣言する地域も。10連休の終盤に差し掛かり、日本に帰国する人が海外で感染し、国内で発症する「輸入症例」への警戒が高まっている。
- 国立感染症研究所によると、今年の累積患者数(4月14日まで)は28都道府県で406人。
- 都道府県別で最も多いのは大阪の131人で、三重(53人)▽東京(47人)▽愛知(32人)▽神奈川(23人)▽兵庫(18人)-が続く。
- 日本はワクチン接種の普及により、感染を防ぐ免疫保有率が2歳以上で95%超。世界保健機関(WHO)は平成27年、日本を土着のウイルスによる感染がないはしかの「排除状態」と認定した。
- WHOによると、今年1~3月の世界のはしかの感染者(暫定)は約11万2千人で、前年同期(約2万8千人)の約4倍。
- 日本では今年、東南アジアで流行しているのと同じ遺伝子型のウイルスが相次いで検出されている。
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