包括的な診療体制が課題 子どものてんかんと神経発達症
出典:時事メディカル – 包括的な診療体制が課題 子どものてんかんと神経発達症
脳の神経が一時的に過剰に興奮し、けいれんなどの発作を起こすてんかん。子どもや高齢者に多い病気だが、一部の子どもでは脳機能の発達の遅れや偏りである神経発達症(発達障害)を合併(併存)する。
その現状と課題について、国立精神・神経医療研究センター病院(東京都小平市)てんかんセンターの中川栄二センター長に聞いた。
- てんかんは、国内に約100万人の患者がいると推計される。患者の7~8割は、適切な薬物治療や外科治療で発作を抑え、就学や就労を含む社会生活や日常生活を送ることができる。
- 一方、子どものてんかん患者では、
対人関係の構築やコミュニケーションが困難な自閉スペクトラム症(ASD)、
不注意や多動を特徴とする注意欠陥・多動症(ADHD)、
読む・書くなど特定の課題が困難な限局性学習症(学習障害)
―といった神経発達症を合併することがある。 - てんかんの小児の約2割がASDを、約3割がADHDを合併しているという。
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