SARS(重症急性呼吸器症候群) – 学校で予防すべき感染症シリーズ
(病原体がSARSコロナウイルスであるものに限る)
SARSは「Severe Acute Respiratory Syndrome」という英語名の略で、日本語では「重症急性呼吸器症候群」と訳されています。2002年11月に中国広東省で発生し、2003年7月まで世界で流行しました。報告症例数は、2012年10月現在中国を中心に8,096人で、うち774人が死亡(致死率9.6%)。SARSは、学校保健安全法施行規則で第一種の感染症に分類されています。
SARS(重症急性呼吸器症候群) の原因
SARSの病原体は、SARSコロナウイルス。飛沫感染、接触感染が主体ですが、排出物からの経口感染の報告もあります。重症者における空気感染の可能性については議論の余地があります。現在のところ原因ウイルスは世界中で消失しており、疾患の発生はありません。
SARS(重症急性呼吸器症候群) の症状
突然のインフルエンザ様の症状で発症します。発熱、咳、息切れ、呼吸困難、下痢がみられます。発熱が初めてみられてから約1週間後に、呼吸困難や咳など、肺炎の症状が現れ始め、それとともに他の人への感染力も強くなって行きます。80~90%は発症後6~7日で症状が改善し回復しますが、肺炎や急性呼吸窮迫症候群 (ARDS) へ進展し、死亡する場合もあります。
SARS(重症急性呼吸器症候群) の予防
ワクチンの研究・開発は行われていますが、まだ実用化されていません。
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