インフルエンザ脳症 過去5シーズンで最多
今シーズンにインフルエンザにかかったあと、意識障害などを起こす「インフルエンザ脳症」になった患者は、これまでに161人と過去5シーズンで最も多くなっていることが分かり、国立感染症研究所は「けいれんなどの症状が出たら、すぐに医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。
出典:NHKより
「インフルエンザ脳症」はインフルエンザにかかった患者が突然、けいれん、意識障害を起こす病気で、1日から2日という短期間に急速に症状が悪化するのが特徴です。
国立感染症研究所によりますと、今シーズンは今月6日までに全国で161人が「インフルエンザ脳症」になったと報告され、昨シーズンの101人を大きく上回っているということです。過去5シーズンと比べても最も多いということで、このうち、15歳未満が138例と、全体の85%以上を占めています。
国立感染症研究所の砂川富正室長は、「7年前に新型インフルエンザが流行した年にも脳症の報告が多くあり、今シーズンも同じタイプのウイルスが主流となっていることが原因の1つと考えられる。小さな子どもの場合、特に注意が必要で、意識障害や、けいれんなどの異変を感じたら、すぐに医療機関を受診してほしい」と話しています。
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