<和歌山>夏流行の「ヘルパンギーナ」ってどんな病気?
夏に乳幼児がかかりやすいウイルス感染症「ヘルパンギーナ」が和歌山県内で流行している。ヘルパンギーナは突然の高熱や口内に痛みを伴う水疱(すいほう)ができるのが特徴。県内の患者数はすでに基準値を超えており、県健康推進課は「症状が出た場合の早期受診を心がけてほしい」と呼びかけている。
ヘルパンギーナは夏風邪の一種で、38~40度の高熱が出ることもあるほか、最悪の場合、心筋炎や髄膜炎を引き起こすこともある。患者は0~5歳が9割を占め、ワクチンや特効薬はない。例年、5月から感染者が増え始め、夏場にピークを迎えるとされる。
患者のせきやくしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染。体調の回復後も2~4週間は便などからウイルスが排出される。子供が集団生活する保育所や幼稚園などでは感染のリスクが特に高いという。
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県内では、小児科31カ所で定点調査を実施しているが、第27週(7月4~10日)時点で国の警報基準値(定点あたり6人)を上回る7・68人に達しており、全国平均の3・14人を大幅に上回った。県内で定点患者数が基準値に達するのは6・97人を数えた平成24年7月末以来という。
同課の担当者は、「県内では感染が拡大しているため、うがいや手洗いを心がけ、タオルの共用なども避けてほしい」とした上で、「異常に気付いた場合はすぐに病院へ。高熱や脱水症状に対する治療を行ってほしい」としている。
ヘルパンギーナ – 学校で予防すべき感染症シリーズ
主として咽頭、口腔内粘膜に水疱、潰瘍を形成するのが特徴の熱性疾患です。原因となる病原ウイルスが複数あるため、再発することもあります。春から夏にかけて多く発生し、流行のピークは7 月頃です。夏かぜの代表的な疾患であり、4 歳以下の乳幼児に多く発生します。
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