<熊本地震> 震災と熱中症 避難生活では特に警戒を
5月に入って、1日の最高気温が25度以上の夏日が多くなった。この時季になると、警戒する必要があるのが熱中症である。
総務省消防庁によると、2~8日の1週間に熱中症で救急搬送された患者は全国で388人(速報値)だった。このうち熊本県が14人、大分県は6人となっている。
熊本地震では、まだ多くの人が避難所などでの生活を余儀なくされている。避難生活に疲れて体力が落ちている人も少なくないだろう。十分に警戒してほしい。
高温多湿や無風状態で水分補給を怠ると、体内の水分や塩分のバランスが崩れて体温調節機能が働かなくなる。これが熱中症だ。
体内に熱がこもって体温が急に上がり、頭痛やけいれん、意識障害などの症状が出てくる。
重症化すれば死に至ることもある。小まめな水分補給に努め、外出時には涼しい服装と日よけ対策を心掛けるなど予防に努めたい。
人の多い避難所では特に風通しを良くすることが重要だ。
地震のストレスで神経が疲弊すると、汗をかいている感覚も鈍くなる。知らない間に体の水分が奪われていることも少なくない。
就寝時にエアコンを切ると温度が上昇し、気がつかないうちに脱水症状が進んで危険な状態に陥ることがある。お年寄りや子どもには周囲の人が気を配りたい。
熊本地震は今も活動が活発なため、車の中で寝泊まりしている人もいる。車中でも対策は変わらない。近くにトイレがないと水分の摂取を控えてしまいがちだが、熱中症には注意したい。
様子がおかしいと感じたら、まずは涼しい場所に移動して水分や塩分を取る。意識がなかったり歩くことができなかったりしたら、直ちに救急車を呼んでほしい。
環境省はホームページで「暑さ指数(WBGT)」の予測値を公表している。気温、湿度、放射熱の3要素を取り入れた指数で、「度」の単位で表される。28度以上になると、料理などの軽い活動でも危険性が高まるという。予防情報として活用したい。
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Schoowell(スクウェル)事務局 一同