<福島県>「手術の実態解明を」…福島・家族会が要請
東京電力福島第1原発事故後に福島県が実施している県民健康調査で、甲状腺がんと診断された患者ら9家族でつくる「311甲状腺がん家族の会」は12日、患者に実施された手術の実態解明を求める要請書を、健康調査検討委員会の星北斗座長(同県医師会副会長)に提出したことを明らかにした。
健康調査では昨年末までに、事故当時18歳以下だった166人が甲状腺がんやその疑いと診断され、同3月末までに97人が手術を受けている。だが、検討委は先月公表した中間まとめで「将来的に診断されたり、死に結びついたりすることがないがん」を多数診断している可能性があると指摘している。
要請書は「中間まとめに従えば、不要な手術により(甲状腺を)摘出された可能性がある。大変なショックと不安を抱えている」と指摘。本来不要な手術は何例あったのかの説明▽医療過誤に詳しい専門家を含む第三者機関の設置−−などを求めている。家族の会は先月発足した。検討委に実態解明を求めるのは初めて。【千葉紀和】
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Schoowell(スクウェル)事務局 一同