<熊本地震> ペットの健康相談、治療 福岡VMATの獣医師が被災地入り
災害時に動物の救護を担う、福岡県獣医師会の「災害派遣獣医療チーム」(福岡VMAT)が県内に入り、被災地でペットの健康相談や治療にあたっている。2013年、全国で初めて発足して以来、初の本格出動。ペットと共に、慣れない避難生活を過ごす飼い主に安心感を与えている。
「愛情をいっぱい注いであげて」。益城町内の避難所に設けられたペット健康相談コーナー。生後3か月の子犬を連れてきた親子に福岡VMATの獣医師が語りかけると、不安そうな表情が安堵あんどに変わった。
親子は子犬が他の動物と接触するのを避けるため、車内泊を続けていた。子犬に嘔吐おうとや下痢の症状が出たため、駆け込んだ。
診察を行った獣医師は重い病気ではないことを確認し、「地震が続く環境下でストレスを受けている。体調の変化は当たり前です」と説明。飼い主の女性(46)は「不安だったので、専門の人の話を聞けて安心した」と話した。
福岡VMATは、11年の東日本大震災でペットの救護が課題となったことを受け、全国に先駆けて結成された。所属する獣医師や獣看護師が災害時の行動の仕方を学んできた。
熊本地震では、熊本県獣医師会の要請を受けて24日に到着。5月上旬まで益城町のグランメッセ熊本と熊本市役所のペット健康相談コーナーで診療したり、獣医師のいない地域を移動診療車で訪ねたりする。
メンバーの船津敏弘獣医師は「初めて現場に出て、ニーズの高さを感じた。つらい避難生活をペットと共に乗り切る手助けになれば」と話している。
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Schoowell(スクウェル)事務局 一同