カンジダによる酩酊症


出典:産経ニュース – カンジダによる酩酊症

  • 極端な疲労やストレス、胃腸の病気などで心身のバランスが崩れると、ヒトの皮膚や消化管に生息する、これまで体に悪影響を与えていなかった数種の常在微生物が活発化して、感染症を引き起こすことがあります。(日和見感染症)。
  • 善玉菌のイメージが強い酵母菌は分類学的には、糸状菌(カビ)や担子菌(キノコ)と同じ真菌(菌類)に属します。パンや日本酒などの発酵に欠かせませんが、カビと同じ仲間であり、ヒトに疾病を引き起こす病原酵母菌も存在します。
  • 「カンジダ」と呼ばれる酵母菌も、日和見感染の原因となり、皮膚、口腔(こうくう)、性器に「カンジダ症」と呼ばれる炎症を引き起こします。
  • 胃や腸に棲(す)みついたカンジダが原因となり、酒を飲まないのに酒に酔ったような症状が起きる病気もあります。
  • 日本酒やワイン、ビールなどの醸造酒は、原料に含まれる糖分を酵母菌「サッカロミセス・セレビシエ」が分解して発酵します。カンジダもサッカロミセス・セレビシエのようなアルコール発酵能力を持っています。
  • 通常、食物に含まれている糖分はアルコール発酵する前に腸に吸収されます。しかし、酩酊症となる患者の消化管内に棲みつくカンジダはアルコール発酵能力が極めて高いため糖分を急速に分解し、消化管の中でアルコールを作ってしまいます。
  • 酩酊症は珍しい疾病です。食後に原因不明のめまいや吐き気が続く場合は、真菌症を専門とする病院を受診されることをお勧めします。


この記事が気に入ったら
いいね!しよう