リンゴ可愛や、可愛やリンゴ でも可愛くはないリンゴ病
出典:YomiDr.(読売新聞) – リンゴ可愛や、可愛やリンゴ でも可愛くはないリンゴ病
本稿執筆時点で東北や関東地方など東日本で流行しているのが、リンゴ病です。リンゴ病というのは、まあ、俗称で、医学的には伝染性紅斑と言います。紅斑というのは、皮膚が赤くなること。伝染性とは、うつること。感染症により、両方のほっぺたが真っ赤っかになるので、伝染性紅斑という病名なのですが、そのほっぺがリンゴのように赤いから、「リンゴ病」というわけです。伝染性紅斑はお世辞にも覚えやすい病名とは言えず、まあ面白くもおかしくもない名前です。それにひきかえ、リンゴ病とは、うまい名前を思いついたものですね(ぼくは昔から「正確な」医学用語とかに興味がない派なのです)。
- 感染症なので病原体がいるのですが、名前をパルボウイルスB19という。
- 見つかったのは1974年といいますから、比較的新発見、新顔のウイルスです。
- リンゴ病の好発年齢は4、5歳。幼稚園児から学童くらいによく発症。
- 風邪っぽい症状とともにほっぺたが真っ赤っかになります。多くの場合は自然に治る軽い病気で済む。
- パルボウイルスに対する効果的なワクチンはありませんし、治療薬もない。
- ただし、この感染症は大人にも起きることがあります。特に女性で症状がはっきりすることが多くて、特徴はあちこちが痛くなる関節痛と、関節が腫れ上がる関節炎です。
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