この症状はもしかして 海外旅行帰り体の不調と感染症
出典:NIKKEi STYLE(日本経済新聞) – この症状はもしかして 海外旅行帰り体の不調と感染症
気になる感染症について、がん・感染症センター都立駒込病院感染症科部長の今村顕史さんに聞く本連載。今回は「海外渡航と感染症」を取り上げる。近年は交通網の発達で、海外渡航がより身近になっている。衛生環境が整った日本で暮らす私たちは、感染症に対する意識が薄れがちだ。しかし、海外ではそれぞれの国や地域で流行している様々な感染症があり、その中には日本では経験しないような感染症も存在している。仕事や旅行で海外を訪れるときや訪れたあとに、知っておきたい情報を伺った。
- 海外渡航における感染症で近年増えているのは、蚊が媒介するデング熱。海外では都市部の観光中にも感染するリスクがある。
- 渡航後に高熱が出た場合に疑われる主な感染症には、デング熱、マラリア、腸チフス、リケッチア感染症、インフルエンザ、A型肝炎など様々な種類がある。
- 渡航後に下痢があったときに疑われるのは、細菌性の腸炎(カンピロバクターや赤痢、コレラなど)。下痢が長く続くときは、原虫が原因のアメーバ赤痢などの可能性も。
- 渡航後の発疹で最も気をつけたいのは、麻疹(はしか)。事前のワクチン接種が有効。
- 帰国後に発熱、下痢、発疹などの症状が表れたときは、渡航感染症の診療実績がある医療機関に連絡をしてから受診を。
がん・感染症センター都立駒込病院感染症科部長 今村顕史様:Twitter @imamura_kansen / facebook
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