ノロ感染と誤解 我慢してはダメな危険な下痢・吐き気
出典:NIKKEI STYLE(日本経済新聞) – ノロ感染と誤解 我慢してはダメな危険な下痢・吐き気
ノロウイルスをはじめとしたウイルスの感染によって起こるウイルス性胃腸炎。吐き気や腹痛に加え、激しい下痢が起こるが、放っておいても自然に治る病気なのであわてることはない(前回記事「ノロに感染? 急な下痢、受診の見極め方と対処法」参照)。しかしときには、ウイルス性胃腸炎とは似て非なる病気ということもある。前回に続き、感染症に詳しい総合診療医・感染症医の岸田直樹さんに、放置してはいけない「危険な下痢・吐き気・腹痛」を聞いた。
- 岸田さんによると、ノロウイルスなどで起こるウイルス性胃腸炎は「放っておいても自然に治る『おなかの風邪』」。
- 抗菌薬はウイルスに効かないし、対症療法は症状を緩和するだけなので、あえて医療機関を受診する必要はないという。
- 特に「下痢・吐き気・腹痛」の3症状がそろっているとき、水っぽい下痢が出るときはウイルス性胃腸炎の可能性が高い。
- しかし、一見ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎に見えても、医療機関に行った方がいいケースもある。
- (1)黒色便・血便が出る。
(2)吐き気だけが24時間以上続いている。
(3)右の下腹部が痛い。
(4)歩行時の振動や咳で腹痛がひどくなる。
(5)突然、またはピンポイントの腹痛。
(6)心拍数や血圧に変化が見られる腹痛。
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