アレルギー性結膜炎 – アレルギーシリーズ
アレルギー性結膜疾患は、目に飛び込んだアレルゲンによって、目の粘膜、結膜(しろめ)にアレルギー反応による炎症(結膜炎)が起こり、目のかゆみ、なみだ目、異物感(ごろごろする感じ)、目やになどの特徴的な症状をおこす疾患です。1年を通して症状がでる「通年性アレルギー性結膜炎」と毎年同じころに症状が表れる、「季節性アレルギー性結膜炎」とに分けられます。通年性アレルギー性結膜炎は、ハウスダスト、ダニの成分のほか、ペット(猫や犬)のフケや毛など年間を通じて身の回りにあるものがアレルゲンとなります。一方、季節性アレルギー性結膜炎の原因はスギ、カモガヤ、ブタクサなどの花粉が主なアレルゲンとなっています。アレルギー性結膜炎の主な自覚症状は、目のかゆみ、充血、目やに、異物感、なみだ目、まぶしい、などです。
プール利用時の注意
プール水の消毒のために含まれている塩素は、結膜や角膜に刺激となります。角結膜炎がある場合には悪化の要因となることがあります。プールに含まれる塩素から角結膜の粘膜を保護するために、プールに入るときには必ずゴーグルをつけるようにするとよいでしょう。プールからあがったら水道水で洗顔し、その後、防腐剤無添加の人工涙液で洗眼しましょう。水道水にも低濃度の塩素が含有されているので、プールサイドに設置されている噴水式の洗眼用器具は積極的な洗眼としては好ましくありません。
屋外活動
季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)の場合、花粉が飛散する時期の屋外活動では、結膜炎の症状が悪化することがあります。花粉の飛散時期で、特に、風の強い晴れた日には、花粉の飛散量が増えるため注意が必要です。症状が強くなければ屋外活動は可能ですだが、主治医から処方された点眼薬は継続し、できればゴーグル型の眼鏡を装着し、時々、防腐剤無添加の人工涙液で洗眼を行うようにしましょう。通年性アレルギー性結膜炎では、季節に関わらず、屋外活動のあとに、土ぼこりの影響で症状が悪化することがあります。外から戻ってきたら顔を拭いたり、人工涙液による洗眼を行いましょう。
アレルギー性結膜炎の治療
アレルギー性結膜炎の治療は、点眼薬による薬物療法が中心です。重症度に応じて医師が治療薬を選択し、症状の変化に伴って、抗アレルギー点眼薬、ステロイド点眼薬など治療薬の種類や点眼回数を変更します。セルフケアとしては、防腐剤無添加の人工涙液による洗眼が推奨されています。
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