<福島県> 『食』の意識高まる 食育全国大会、「体験型」身近に学ぶ契機
郡山市で11日に開幕し、県内外から多くの来場者が訪れた「第11回食育推進全国大会」。ステージイベントやブースを通じ、来場者や本県のブース出展者からは「食の安全や健康に対する意識が高まった」との声が上がり、県民が食育の大切さを学ぶ絶好の機会となった。
「食育への意識が変わった」。郡山市の大竹和江さん(35)は実感を込めて語った。大竹さんはこれまで「(普段の生活の中で)食育についてあまりなじみがなかった」という。しかし、子どもたちと会場内のブースを回り、「煮干しの解剖など子どもたちが家ではできないことを楽しみながら体験してくれたことで身近なものに感じた」と食育への関心を高める契機となった。
相馬市の食生活改善推進員森節子さん(64)は県産食材を使って実演された料理を試食。「細かく切れば子どもやお年寄りも食べやすい。地元の食材をおいしく、健康に食べられるようにしたい」と声を弾ませた。
全国大会開催は、ブースの出展者にも刺激となった。郡山市の郡山女子大2年滝沢史帆さん(19)は「自分たちはカルシウムを取り上げたが、他のブースでも違った視点で取り上げており、思っていた以上に(カルシウムの)幅広さを感じた。もっと勉強したいという意欲が高まった」と笑顔で話した。
会津若松市の県栄養士会常務理事室井弘子さん(51)は農林水産省主催のシンポジウムに参加。「既成概念にとらわれず、子どもや女性らに食育の大切さを伝える手法を学ぶことができ、素晴らしかった。私たちも参考にして取り組まなくてはならない」と今後の活動に意欲を燃やした。
開会式では食育推進ボランティア表彰も行われ、本県から、県食生活改善推進連絡協議会長の須釜千代さん(白河市)が受賞した。
このほか来場した子どもたちはキッズキッチン協会のブースでホットドッグ作りに挑戦し、刻んだ野菜を炒めるなど楽しみながら調理した。
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