<北海道>ダニ媒介感染症に注意…道呼びかけ
◆山歩き「肌露出避けて」
ウイルスを持ったマダニにかまれて発症する感染症に、道が注意を呼びかけている。道内では今月、国内で23年ぶりに感染が確認された「ダニ媒介脳炎」で40歳代男性が死亡し、同脳炎以外のダニによる感染症も全国と比べて多い。道や専門家は、山歩きなどの際に「肌の露出を少なくすることが大事」としている。
マダニを介した主な感染症は同脳炎のほか、発熱や髄膜炎を伴う「回帰熱」、発熱から心疾患などに至る「ライム病」がある。
道立衛生研究所によると、19日現在、今年の回帰熱の感染者は全国5人で、このうち道内で4人。回帰熱は、致死率が数%~30%とされる。ライム病は全国5人で、うち道内は3人となっている。道内で目立つ理由は不明という。いずれも人から人には感染しない。
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感染の予防策について、北海道大学の好井よしい健太朗准教授(ウイルス学)は「山林ややぶの中に入る時は長袖、長ズボンを着用してほしい。サンダルなども避けるべきだ」と語る。道もホームページなどで同様の注意を呼びかけている。
好井准教授によると、帰宅後にかまれていないかを確認することも大切。かまれていた場合に自分でダニを取り除くのは避けるべきで、好井氏は「無理して取ろうとすると、ダニの体の一部が肌に刺さったまま残る可能性がある。肌が傷つき化膿かのうしてしまうこともある。かまれたと思ったら、医療機関を受診して」と話している。
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