プールでの感染症に注意! その予防と対策法を知っておこう
お盆の時季になりましたが、全国的に猛暑日が続いていますね。
朝起きるとすでに気温が高く、水を浴びたくなってプールに出かける方も多いのではないでしょうか?
今年は夏の始まりに「プール熱」流行を警戒するニュースが報道されていましたね。
暑い日のプールは最高ですが、ウイルスを移されてしまう危険性も高いので注意が必要です。
「プール熱」をはじめ、プールで移りやすい感染症の症状と予防法を頭に入れて、元気に楽しい夏を過ごしましょう!
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なぜプールで感染するの?
プールは体力を消耗するので体調管理が大切。
「プール熱」とは、アデノウイルスに感染することで起きる「咽頭結膜炎」という病気です。プールの水を介して多くの人にうつることから「プール熱」と呼ばれています。
では、なぜプールで感染しやすいのでしょう?
当然のことですが、水着で入るプールは、非常に無防備な状態といえます。また、プールは冷たくて気持ちがいいものですが、その分体温が奪われますから、体力も消耗しやすくなり、抵抗力が落ちたところを病原菌につけこまれてしまうのです。
そもそもアデノウイルスは感染力が大変強く、飛沫感染や接触感染にも注意が必要です。
プールで感染しやすい病気=夏かぜトリオ
「プール熱」とはどんな症状を引き起こすのでしょうか?
「プール熱」以外にも注意が必要な夏の感染症とあわせてご紹介します。
- プール熱(咽頭結膜炎)
病因はアデノウイルス。潜伏期間は5〜7日。
【主な症状】
38〜40℃くらいの高熱が3〜5日続く。
喉の腫れと痛み。
目の充血。 - 手足口病
病因はエンテロウイルス。潜伏期間は3〜7日。
【主な症状】
手のひら、足の裏、指の間、口腔内に水泡性の発疹ができる。
微熱〜38℃以下の発熱を伴う。 - ヘルパンギーナ(急性ウイルス性咽頭炎)
病因はエンテロンウイルス。同じ病因の手足口病より症状が重く出るケースが多い。潜伏期間は2〜4日。
【主な症状】
38〜40℃の高熱が2日以上続く。
口腔内に水泡性の発疹ができる。
強い咽頭痛。
上記の3つの感染症は、予防薬や治療薬がないため、個々の症状を緩和する対処療法を行い、経過観察しながら自然治癒を待つしかありません。幼児がかかりやすい病気ですが、大人が感染すると重症化することもありますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
予防と対策
プールは身体を冷やし体力を消耗させるため、体調が少しでもすぐれないときは控えることが感染症を予防する一番の方法です。
プールに入る際は、以下の4つを実践しましょう。
①プールに入る前は、シャワーや腰までしっかり消毒曹につかる。
②プールから出たら、うがい・手洗い・洗眼・シャワーを十分に行う。
③タオルやキャップなどを共有しない。
④塩素や感染症から目を守るためにゴーグルを着用する。
── 楽しいはずのプールで病気をもらうなんて、ぜひとも避けたいところ。一人ひとりが意識することで、感染症予防につながるはずです。
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