美容、健康に?スーパーフード
アサイーやチアシードなどの「スーパーフード」と呼ばれる食材が、近年、数多く出回っている。特定の栄養成分を豊富に含み、「健康や美容に良い」とうたわれたものが多いが、中にはその働きが明確でないものもある。一方、北海道ではスーパーフードを地域活性の起爆剤にしようと、生産・商品化に向けた取り組みが進められている。
栄養価の高さ、定義
今月半ば、東京都内で健康や美容に関する商品見本市が開かれ、昨年に続きスーパーフードが注目を集めた。企業の垣根を越えた集中展示コーナーも設けられ、スーパーフードを使ったドリンクやサプリメント、菓子類など数十社の製品が並んだ。そもそもスーパーフードとは何か。
一般社団法人日本スーパーフード協会は「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い」または「一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる」食品と定義する。2009年に米国の自然療法家が「スーパーフード」と題した本を出版し、有名なモデルが口にしたことなどで、流行につながったという。スーパーやコンビニ、百貨店に加え、インターネットでの販売も盛んだ。現在、同協会が優先して推奨するスーパーフードは43種類。南米原産でポリフェノールが豊富なアサイー▽メキシコ原産のシソ科植物の種子で食物繊維が豊富なチアシード▽アフリカなどで採れる藻でβカロテンが豊富なスピルリナ−−などの、近年有名になったものだけでなく、蜂蜜やソバの実のような昔からなじみのある食品も含まれる。
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