笑顔広がる「子ども食堂」 孤食防止、貧困家庭を支援
経済的に貧しかったり親が仕事で忙しく一人で食事をしたりと、さまざまな事情を抱えた子どもたちに、栄養バランスの取れた温かい食事を無料や低価で提供する「子ども食堂」の取り組みが全国で広がりつつある。経済的支援に加え、孤食を防ぎ、食育につなげる狙いもある。子どもの貧困が社会問題化する中、関係者は「子ども食堂」の必要性を強調する。
「そのおかず残してるの。これと交換しない」。会津若松市のNPO寺子屋方丈舎が毎週水曜日の夕方に開いている「子ども食堂」。ご飯をおいしそうに頬張る子どもたちの笑顔が広がる。子どもたちは学校が終わると集まり、無償で食材を提供してくれる「コープあいづ」に向かう。同店の一角を活用した調理場で、献立に沿って料理を作る。和気あいあいとした雰囲気の中で食事する。
同NPOが昨年9月に「子ども食堂」を始めたころは子ども6人とスタッフ4人。現在は小学生から高校生まで12人が登録、スタッフは大学生などボランティアを含め約20人に増えた。食材の提供を受けているため無料だが、1食約250円の計算になるという。メニューは野菜炒め、炊き込みご飯のほか、お好み焼きやピザなどさまざま。栄養面にも気を配っている。
調理から片付けまで約2時間。その後、学習支援が行われ、活動時間は全体で午後4時から同8時まで。スタッフの大竹佑佳さん(30)は「孤食は栄養のバランスも心のバランスも偏る」と説明。「調理や片付けも自分ですることで、包丁を任せられるようになったり、他の人のために皿を出してあげられるようになったりする」と子どもの成長も感じている。
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