<福島県> 郷土食学べるトランプ作成 会津大の短大部生ら 食育、風評払拭に
会津大短期大学部の学生は県内の食材や郷土料理を遊びながら学べるトランプを作った。食育の教材として栄養バランスの取れた食事に役立てるほか、風評払拭(ふっしょく)につなげる狙いもある。
トランプには一枚ごとに異なる食材・料理の写真と栄養データ、説明文を書き込んだ。クローバーは食材、スペードは郷土料理、ダイヤはB級グルメ、ハートはスイーツと分け、それぞれ13品目をカロリー、塩分、脂質の少ない順に並べた。
例えばクローバーのカロリー順では、エース(1)が100グラム当たり15キロカロリーのナメコ、キング(13)は498キロカロリーの福島牛とした。ダイヤは料理一皿当たりの脂質の計算結果で、エースはかっぱ麺の4・5グラム、キングはソースカツ丼の38・3グラムとなった。
食物栄養学科の鈴木秀子准教授と学生15人、産業情報学科の高橋延昌准教授と学生4人が共同で製作した。トランプの遊びやすさに着目し、紹介する料理を県内各地から選んだ。一品ずつ栄養分を計算し、約一年がかりで仕上げた。
完成品を使って神経衰弱や七並べなどを楽しんだ小学生から「食べ物にどの程度の栄養が含まれているか分かり、勉強になった」などの感想が聞かれた。
大学の研究費で300セット作った。11、12の両日に郡山市のビッグパレットふくしまで開かれる食育推進全国大会の会場に設ける会津大短期大学部の展示コーナーで紹介する。
[adrotate group=”7″]
[adrotate group=”8″]