<熊本地震>幼児の半数が心身に異変、夜泣き増え音に過敏…
熊本市は、幼児健診(1歳半、3歳児対象)に訪れた保護者を対象に熊本地震の幼児の心身への影響を調べるアンケートを行った。
中間集計では、夜泣きや物音へのおびえなど何らかの変化があったとの回答が1歳半で約5割、3歳児で約6割に上った。保護者も、半数以上が心身の不調を訴えた。市は今後もアンケートを続け、保健師派遣など「心のケア対策」に役立てる
アンケートは、市が5月10日以降の幼児健診から導入。夜泣きや不眠、おびえなど心身の異変を複数回答で聞き、6月10日までに得られた1歳半662人、3歳566人の保護者の回答を分析した。
市によると、1歳半の幼児323人(49%)、3歳児357人(63%)が、いずれかの項目に該当すると回答。1歳半では「夜泣きが増えた」(24%)が最も多く、「必要以上におびえたり、小さな物音に驚いたりする」(20%)、「すぐ泣いたり、興奮しやすくなった」(13%)が続いた。
3歳児では「親にしがみつき離れない」(40%)が最多。次いで「必要以上におびえたり、小さな物音に驚いたりする」(30%)、「暗い所や特定の場所を怖がる」(27%)だった。
保護者(1228人)にも心身への影響を尋ねたところ、57%が不調を訴えた。「物音や揺れに驚く」「いろいろと不安だ」「あまり眠れない」といった回答も目立ったという。
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市健康づくり推進課によると、親子の9割以上が保健師への相談で不安が解消されたが、保健師による継続訪問や臨床心理士への紹介などが必要と判断された親子も46人いた。同課の担当者は「保護者が安心して相談できる体制を整え、親子のケアに取り組んでいきたい」と話している。
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